おりふしの記

ぶらり出掛けたその先で 偶然であったその場の様子を  気楽な気分でカメラにおさめました。 そして、その時の「映像」と 「つぶやき」を wagtail流に思いつくままに 日記風に綴りました。 その瞬間、瞬間の 自然から受け取ったもの、感じたものを大事にしていきたいと思います。

ひっつき虫の仕組み

 秋を迎えると様々な植物が種子を実らせ、様々な工夫をして周囲にまき散らします。 その中で動物の毛や人間の衣服にくっついて散布される種子を ひっつき虫 といいます。 先日写真の撮影に夢中になって、草藪にちょっと足を踏み込んだけでおびただしい種子が衣服にひっついて閉口しました。 くっついてきたのは、コセンダングサの種子でした。 

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 コセンダングサは花が咲いた後タネが束になってでき、熟すとこのように細長いとげが何十本も放射状に広がります。 これが洋服や軍手等につくとなかなか取れません。 毛糸の手袋やセーターなどにくっつけたものなら、悲惨です。
 
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 ただ単純な棘ならば簡単に衣服からすぐ取れるはずです。 なかなか取れない果実にはなにか引っ掛かりやすいしくみがあるのではないかと考え、いったいどんな仕組みがあるのかレンズを通して調べてみることにしました。
 コセンダングサのタネは細長く、種全体には白い小さな棘が上向きに生えています。 そしてその先端には3~4本の鋭い棘が生えているのが確認できました。(アメリカセンダングサは、この先端の棘が通常2本です。) ここまでは余り注意深く観察しなくても、誰もが確認できます。 これだけではまだ完全にはすっきりしません。  

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 細かく先端の棘を観察してみると、さらに細かい透き通ったような棘が下向きに並んでいました。 コセンダングサの果実はこの棘により動物の毛や人間の衣服に付着して分布を広げているのです。 そのために果実には逆立った棘がよく発達しているんですね。
 ひっつき虫って厄介ですがその巧みな仕組みには感心させられました。 自然界にはこうした巧みな仕組みがたくさんあるものです。 こうした新たな発見に出会えるところに日々散策の楽しみや喜びを感じてます。
 
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 植物

4 Comments

okko  

ひっつき虫

ひっつき虫・・・懐かしい響きの言葉です。
服に付いたら悲惨ですね。コセンダングサという
名前は初めて聞きました。
小さい頃はオナモミをよくひっつけましたが、
今はあまり見ません。ミズヒキやキンミズヒキも花後は
ひっつき虫になりますね。

コセンダングサのマクロ写真、まるで武器のようです。

2017/10/28 (Sat) 20:10 | REPLY |   

wagtail  

To okkoさん

子どもの頃まだひらききらないこの果実の束を投げつけ、
相手にくっつけてよく遊びました。
確か“ひっつき虫”とか“バカ”等と呼んでいました。
この武器のような逆さ棘ですから、なかなか取れないのが頷けます。
今までセンダングサかと思っていましたが、
この果実の観察を通して、コセンダングサであることを知りました。
オナモミやミズヒキなども仕組みこそ違いますが、
ひっつき虫の仕組みを持っていますよね。

2017/10/29 (Sun) 08:37 | EDIT | REPLY |   

とんちゃん  

ひっつき虫ですね
これほどはっきりくっきり写っているのを滅多に見ることなくて驚いています!
コセンダングサの花の後が大きく撮れているので感動します
野原にいるときよくくっついてくるのです
後で大変なことになるのについ夢中になり油断しています。
アメリカセンダングサは苞葉がつくので分かりやすいですね

まるで返しの付いた釣り針のようにも思えてきました。
これを見ればなるほど~って納得できます
見るからに痛そうなトゲがよく見えてマクロ撮影がすごいです!

2017/10/29 (Sun) 14:16 | REPLY |   

wagtail  

To とんちゃんさん

果実がこんなにひらく前のセンダングサを投げ合っては遊んだ
子ども時代が懐かしく思い出されます。

肉眼では、かなり注意深く見ないと分からないことが、
こうしてマクロレンズを通して見ると、よく分かりました。
それにしても、鋭い棘にはびっくりです。
これでは、そう簡単に衣服から離れてはくれませんよね。

2017/10/30 (Mon) 17:42 | EDIT | REPLY |   

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