ヒヨドリの 「たちっこ」
どうやらこれは、ヒヨドリの雛のようです。

網戸をそっと開けると、餌でももらえるかとでも思ったのか、警戒してなのか口を大きく開けてこちらを見ています。 この場所は屋外飼育している我が家の愛犬から2mほどの距離しかなく、危ない所でした。 犬の近くに降り立ったものなら、ひとたまりもない所でした。

見つけてから数分が経ってもこの場所からなかなか動こうとしません。 保護しようかどうか迷いましたが、もし保護した場合には、独り立ちさせるまでにはおよそ一か月の世話を覚悟しなければなりません。
こうした雛を見かけた時はそのままにしておくのが鉄則です。 このままにしておくか、保護した方がいいのか、迷いに迷いましたが、結局もうしばらく様子を見ることにしました。

5分近くも経過しただろうか。 そのうちに雛が小さな声で鳴き始めました。 親鳥を呼んでいるのに違いありません。 もし親鳥が気付いた時のことを考えて、安心して親鳥が雛に近づけるように、廊下のレースのカーテンを引いてレースのカーテン越しに様子をうかがいました。 しばらく待ってみましたが動きがないので、さらに厚手のカーテンも引いて、その場を離れることにしました。


1~2分すると、巣立ち雛の声を聞きつけたのか、突然ヒヨドリのけたたましい鳴き声がしました。 雌雄でしょうか二羽のヒヨドリがやって来ています。 やがて、親鳥に導かれるように巣立ち雛も親の方向に飛び立ち、隣接する竹林の方に姿を消していきました。 やはり早計に保護せず、見守ったことがよかったようです。 必ず親鳥が近くにいるものです。
今頃、親鳥に「迷わないようにしっかり後をついてきなさい」と注意されているかもしれませんね。 思いもかけない巣立ち雛の突然のとびこみから、無事に親の元に帰るまでの一幕でした。
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