ブドウの終盤作業、袋かけ
この袋かけ作業は、ブドウだけでなく意外と様々な果樹に必要な工程なのです。 もちろんこの作業にも意味があるからなんですね。

ブドウに果実袋をかける目的は、病気、害虫、鳥、風雨から果実を保護し、果実に直接農薬がかからないようにするために行います。 このブドウ畑の袋は、青色の袋がかけられていますから、シャインマスカットです。 シャインマスカットは青色の袋をかけることで、かすり症を軽減するという話を農家の方に伺ったことがあります。
ブドウの房一つ一つに紙袋をつけ、付属の針金で口をしばります。 また、そのうえに日除けの正方形の紙をかけ、一辺の切り込みを重ねてホチキスでとめていくのです。

こうしてすべてのブドウの房に袋がかけられていますが、いったいどのくらいの袋がかけられたのでしょうか。 数百の袋を一つ一つかけていく、大変根気のいる仕事です。
自宅近くで見かけるブドウ栽培農家の方々の日ごろの作業の様子から、ひとつの作物がたくさんの作業を通して、長い時間と手間暇をかけて私たちのもとに届くこと、そして、生産者の方々のご苦労がほんの一部ですが垣間見ることができました。