泥だらけの 稲刈り

車を走らせること20分余、好天に恵まれた日曜日とあって多くの田んぼで稲刈りをする姿が見られました。
義弟のお宅の二枚の田んぼも黄金に実った稲が頭を垂れ、秋の陽射しを一杯に浴びながら刈り取りを待っていました。


今年は、稲刈り機が二台揃いましたので、下の小さな田んぼはあっと言う間に刈り取りが済み、田んぼ一面に稲の束が揃いました。 稲を移動させ、ハゼ掛けの準備が整うと、上の田んぼの稲刈りと下の田んぼのハゼ掛けが平行して行われました。
稲刈り機が二台運転され、作業に集まった人出が多い今年は楽勝かと思われましたが…。

お昼にするというのでハゼ掛け作業を中断し上の田んぼの刈り取った後を見ると、随分柔らかそうで楽勝とは言えそうもない状況、嫌な予感がしました。 最初に稲刈りが終了した下の田んぼも柔らかかったのですが、そこそこに作業はできました。
しかし、上の大きな田んぼで作業が始まると、誰もが泥だらけの状況で、急きょ昼食は部屋に入らず、屋外で採ることになりました。

午後、刈り取りが進むにつれ田んぼの状況がはっきりと見えてきました。 義弟夫婦は勤め人ですから土日曜日の休日しか農作業に関われません。 なんとか稲刈りを終わらせたいという思いもあったのでしょうが、これではとても作業を続行することはできません。
上の田んぼの3分の2ほどを残したまま、刈り取り作業は中断することとなりました。 とにかく機械で刈った稲だけはこのまま放置するわけにいきませんので、ハゼに架けることにしました。

柔らかい泥田に足を取られながら、根元に泥が付いて重くなった稲束を全てハゼにかけ終わった頃には、みんな泥にまみれていました。 そう言えば、初めてここの稲刈りの手伝いをした時も、軟らかい田んぼ土に悩まされたことを思い出します。
義弟も根っからの農業人でないので、今年は田んぼの水抜きのタイミングを誤ったのだろうと思います。 またここ数日雨が続いていたのも災いしたのかも知れません。

残りの稲刈り作業には、声がかかったらまた来ようと思いながら、悪戦苦闘してかけ終わったハゼを眺め、農家の方々のご苦労を実感した次第です。 いただいている毎食のお米、感謝して食べないといけませんね。