信州の郷土料理 “おやき”
形も大きさも不揃いで、いかにも田舎の手作り“おやき”といった感じですが、素朴な味わいが魅力の信州伝統料理をいただきました。 おやきはきっと全国的なものではないと思いますが、一言でいうと“野菜等を小麦粉でつつんだおまんじゅう”とでも表現できるものでしょうか。

現在“おやき”と呼ばれているものには、 “灰焼きおやき”、“焼いて蒸かすおやき”、“蒸かして焼くおやき”、“蒸かすおやき”、“揚げるおやき”など、たくさんの種類があります。 中に入れる具材も様々で、信州ならではの野沢菜やナス、きのこなどを入れたり、素朴な味わいが魅力です。 “おやき” といえども奥が深く、具材・味付け・包み方・焼き方・蒸かし方など千差万別で、形も味も実にさまざまです。 きょうのおやきは義母がよく作っていた蒸しおやきでしたが、実母はよく焼きおやきを作っていました。
信州の家庭では、昔からよく、おばあちゃんやお母さんが家庭で野菜や漬物を具にして、小麦粉で包み、焼いていました。 こうして時代が変わっても母から娘へ、姑から嫁へと、作り方も味も受け継がれ、連綿と守られてきた郷土食なのです。
お昼にいただいたおやきは、手軽にできる蒸したおやきで、中には野菜などが入っていました。 出掛ける前の忙しい時間を割いて作っていただいた手作りおやきを感謝して食べながら、信州の伝統料理 “おやき” に思いを馳せました。